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生理のときに健康診断は受けられる?受診できる検査や対策を徹底解説

作成者: Growbase編集部|10/1/21 6:10 AM

健康診断は、現在の身体の状態を検査するものです。結果によって普段の生活が身体にどう影響しているのかがわかり、生活習慣病予防や健康増進に役立ちます。そんな健康診断を受けるとき、女性には「いつも」と異なる状況、「生理」と健康診断受診日が被ってしまうときもあるでしょう。生理の期間は、出血があることはもちろん、身体のコンディションが通常時とまったく異なります。

生理のときは健康診断を受けてもいいのか、生理日を避けた場合はいつから健康診断が受けられるようになるのかという疑問は、女性なら一度は抱えるものです。これから健康診断を控える女性も、新しく人事・総務部に配属された方も、本記事を参考に適切な対応を覚えておきましょう。

生理のときでも健康診断は受けられる

結論から言うと、生理のときでも検査は受けられます。ただし、経血が影響して正確な検査結果を得られず、再検査となることもあります。日程調整が可能であれば、再度予約を取り直すことがおすすめです。

生理中で受診できない検査はあるか

生理中に受診できない検査は、子宮頸がん検査です。また、検査結果に影響が出てしまう可能性のある検査は、尿検査や便検査です。検査を受けてもいいとする医療機関もあれば、そうでない医療機関もあるため、従業員から相談を受ける前に確認しておくと良いでしょう。

尿検査・便検査

尿検査や便検査は経血の影響で正しい結果が得られないこともあります。生理中に健康診断を受けておきたい場合は、あらかじめ医療機関に相談し、後日検尿や検便を提出するのがおすすめです。尿や便に血が混ざってしまうと、血が経血なのか、あるいは病気(泌尿器や消化管の腫瘍、炎症、結石など)による出血なのか判断がつきにくくなります。

潜血によって再検査が必要になることがあるため、女性従業員で該当者がいる場合は、医療機関に生理中であることを伝えてもらうのがベストです。生理前に検尿や検便を採取できている場合は、問題なく検査を受けられます。

子宮がん検診

子宮がん検診では、出血により細胞の採取が充分に行えず、正しい結果が得られないこともあります。生理終了後に改めて受診するのが良いでしょう。

乳がん検診

乳がん検診の場合は生理中でも検査を受けられますが、マンモグラフィ検査の場合は生理前や生理中の乳房の張りにより、痛みを伴うことも考えられます。乳房の張りは排卵後から起こるため、生理終了後から次回排卵日までの間で検査を受けるのがおすすめです。

生理終了後に健康診断を受けるなら

健康診断を再度予約するのであれば、生理後にしましょう。生理中から生理終了後までは、尿検査や便検査、子宮がん検診で影響の出る場合があります。生理後に改めて健康診断の予約をすれば、再検査の手間がなく、すべての検査を受けることができます。

生理が来ず妊娠が疑われる場合の健康診断

生理が何日間も来ず、妊娠の可能性があるという女性でも健康診断は受けられますが、放射線を使用する胸部レントゲン検査・胃部レントゲン検査・マンモグラフィ検査・骨密度測定(放射線を使用する場合)などの検査は受けられません。従業員から妊娠が疑われるとの相談があった場合は、あらかじめ医療機関へ相談するようにしましょう。

健診データの管理は安全に簡略化できる

生理日と健康診断受診日が重なった場合、再検査や実施できなかった検査のみを後日行う必要があります。この場合、紙ベースで健診結果を管理していると、健診結果が複数枚に渡ってしまい、管理が煩雑になりがちです。健診結果がデータ化されていれば管理も簡単になりますが、Excelなどで手作りすると時間がかかる上に、何かの拍子にデータが消されてしまうなどのトラブルを起こしかねません。

健康診断結果やストレスチェック、就労データなどをペーパーレスで管理できるGrowbase(旧:ヘルスサポートシステム)なら、既存のシステムに健診結果を入力するだけで従業員の健康情報が一元管理できます。再検査や後日の検査も、データを入力するだけで一括して登録することが可能です。このメリットは人事や総務の担当者だけでなく、産業医や産業保健師といった産業保健スタッフとの面談時にも役立ちます。

まとめ

生理周期は体調や心の状態によって、簡単に乱れてしまうものです。健康診断受診日と生理日が重なってしまうことは、さほど珍しいケースではありません。女性従業員からの相談があった場合も慌てず、日程の再調整をするか、医療機関に相談して検査を行ってもらうようお願いをしておくと良いでしょう。

<監修者プロフィール>
医師、公認心理師、産業医:大西良佳
 

医学博士、麻酔科医、上級睡眠健康指導士、セルフケアアドバイザー
北海道大学卒業後、救急・在宅医療・麻酔・緩和ケア・米国留学・公衆衛生大学院など幅広い経験からメディア監修、執筆、講演などの情報発信を行う。
現在はウェルビーイングな社会の実現に向けて合同会社ウェルビーイング経営を起業し、睡眠・運動・心理・食に関するセルフケアや女性のキャリアに関する講演や医療監修も行っている。