導入事例

株式会社ポーラ・オルビスホールディングス様

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Growbase導入後、健診に関わる業務負担が大幅に軽減。今後は、Growbaseを通じて、ポピュレーションアプローチをさらに強化していきたい。


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株式会社ポーラ・オルビスホールディングス様
URL:https://www.po-holdings.co.jp/
業種  化粧品の研究開発、製造および販売
従業員数  4,128名(2022年12月31日現在)
導入効果
  • ネットワーク健診サービスとのシームレスな連携
    健診フローの一元化による業務合理化
    独自の判定基準値の設定が可能に

株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
HR室
星野 祐樹 様

株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
HR室 健康管理センター 保健師
森戸 志保 様

株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス
HR室 健康管理センター
渡部 理恵子 様

ポーラ・オルビスグループ健康保険組合
上級アドバイザー
伊東 正樹 様

 

※2023年1月より、サービス名が「HSS」から「Growbase」に変更になっています。

ネットワーク健診サービスとシームレスに連携できる点がGrowbase導入の決め手に。

――2011年よりGrowbaseをご利用いただいていますが、導入前にはどのような課題を抱えていましたか?

渡部 理恵子さん(株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス HR室 健康管理センター) 「Growbaseの導入前は、システムを利用せず、全て紙で管理していました。全国数十カ所ある拠点に1カ所ずつ指定健診機関を設け、年2回に分けて健診を行い、結果は紙のみ。全て弊社の健康管理センターで保管していました。従業員一人ひとりに紙カルテを作成し、五十音順にキャビネットで管理していました。京浜地区事業所は例外で、2012年まで健康管理センターで健診を行っていました。その健診時のカルテやレントゲンフィルムなども健康管理センターで管理していたので、専用の“カルテ部屋”があったほどです。」

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森戸 志保さん(株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス HR室 健康管理センター 保健師) 「健康管理センターでの健診は医師、技師、看護師、保健師、事務で行っていました。午前中は健診の対応をしながら、結果を手で紙に書き込み、午後はその健診結果を見ながらExcelに手入力、個人用健診結果票を作成し、社内便を使って受診者に渡していました。健診を受ける人数は日によってばらつきがあり、少ない日は10名程度でしたが、多い日だと30名ほど。健診結果の入力作業はミスがあってはならず、受診人数が多いときはなかなか大変でしたね。」

――2009年より、先行してネットワーク健診サービスをご利用いただいていますね。

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伊東 正樹さん(ポーラ・オルビスグループ健康保険組合 上級アドバイザー) 「健康管理センターでは、京浜地区事業所の例でいうと、健診結果を経年で確認する場合、キャビネットの中から個人の紙カルテを探し、今年の結果と前年の分、前々年の分を、紙をめくりながら比較しなければなりませんでした。Excelに入力したデータもその年の分しか見られず、前年の分、前々年の分は、それぞれの年のExcelを開いて比較していたそうです。それではこの先、従業員全員の健康を管理していくには限界があるだろうと。健康管理クラウドの導入を検討しているころ、ウェルネス・コミュニケーションズからGrowbase導入の提案がありました。ほかのシステムとも比較しましたが、やはりネットワーク健診サービスとシームレスに連携できる点が、Growbase導入の決め手になりましたね。」


渡部さん 「2011年にGrowbaseを導入した際、2009年以降のネットワーク健診データと、2010年~2012年の健康管理センター受診分の健診データを、それぞれ取り込んでいただきました。2013年に、京浜地区事業所の健診が健康管理センターから3つの提携医療機関へ移行したことを受け、京浜地区事業所の従業員の健診データもGrowbaseで管理しています。ネットワーク健診データだけではなく、CSVデータの結果連携までお願いできたのは非常に助かりましたね。」

伊東さん 「看護師さん、保健師さんからは『業務が合理化できた』と評判がいいですし、産業医からも『非常に使いやすい。今後も健康管理クラウドはGrowbaseを使い続けてほしい』と高評価をいただいています。」

森戸さん 「京浜地区事業所では、2023年からネットワーク健診サービス導入したのですが、導入前は提携医療機関から毎月CSVデータで健診結果が届き、毎月100~200人、多いときは300人近くのデータが一度に連携され、産業医の判定作業も大きな負担でした。ネットワーク健診導入後は、毎週コンスタントに健診結果がGrowbaseに入るため、従業員が健診を受診してから、産業医の判定、医療職の事後措置までの期間が短くなり、ハイリスク者へのアプローチのスピードアップに繋がりました。」

渡部さん 「予約から事後措置まで、健診の全ての流れが一元化されたことも大きなメリットだと思います。」

手厚いサポートが心強い。当社独自のGrowbaseを作り上げていると実感できます。

――Growbaseを実際に利用してみて、便利だと感じる点を教えてください。

森戸さん 「紙からデータ管理になったことで、従業員一人ひとりの健診結果や保健指導記録などを個人単位で管理できるようになりました。グループ内での異動や担当の変更があっても問題なく、全ての履歴がGrowbaseに残っています。産業医を含め、医療職であれば誰でも共通して確認できるので、申し送りの必要もない。紹介状や意見書を書くときも、個人画面のボタン一つで作成画面が出てきて、プリントアウトもできて便利です。」

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渡部さん 「各医療機関の判定がPOグループ判定基準で自動に置き換わるのはもちろんのこと、まだ使いきれていないGrowbaseの機能や管理方法についても、ご担当者がここぞというタイミングで紹介してくださっています。独自のGrowbaseを育てている感覚です。」

星野 祐樹さん(株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス HR室) 「こうした機能は付けられないか」「この課題は解決できないか」という相談事があれば、渡部がウェルネス・コミュニケーションズに連絡をし非常に密なやり取りをしています。貴社と当社の担当者とが親子のようにフランクに話しながら(笑)、一緒にPOグループ独自のGrowbaseを作り上げているなと感じています。」

森戸さん 「POグループでは毎年健康経営レポートを作成していますが、レポートを作成する際も、Growbase導入後は性別や年齢別などでのデータ抽出が可能になり、便利になりました。例えば、痩せている女性がどの年齢層に多いかを分析するなら、まず女性を抽出し、BMI値で検索をかけるとデータが簡単に可視化できます。」

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星野さん 「PDCAサイクルを回していく上で“やりっぱなし”ではなく、実際にどのように状況が変わったか、どのように改善されたのか、数字で見ることはとても重要です。Growbaseでは、データが一元管理されていて分析に利用できますし、その結果を次の施策に生かしていくサイクルがGrowbaseを基点にできるのも、メリットだと感じます。」

森戸さん 「最近だと、朝食の欠食率はどの世代が高いのかをGrowbaseを活用して集計。若い世代に多いということが分かり、アプローチする施策の実施に繋げていきたいと思っています。」

星野さん 「Growbaseは、従業員のメールアドレスも管理されているので、システムを通じて健康情報の直接送付や、健康に関わるアンケート機能の活用も、今後検討していきたいと考えています。」

――今後、挑戦していきたい健康経営や人的資本経営周りの取り組みについて教えてください。

森戸さん 「これまで私たち医療職は健診の対応が中心でしたが、Growbase導入後は健診に関わる業務負担が軽減され、その分ほかの業務にも注力できるようになりました。健診は受診することだけではなく、その結果を元に自分の健康課題を自覚し、改善に繋げていくことが大切です。今後も医療職として健康経営に携わっていこうと思います。」

星野さん 「当社は『ポーラ・オルビスグループ健康経営宣言』のもと、グループ理念で重要視している“多様な個性・感受性を育み発揮する”ためには、従業員の健康が源泉であると認識し、グループ横断で健康経営に取り組んでいます。 その中でも当グループは女性従業員が7割以上を占めているため、『女性社員の方にいきいきと自分らしく働いてほしい』ということを重要テーマの一つとしています。
女性特有のがん対策や、月経・更年期症状の対策としてオンライン診療プログラムを導入するなど、ここ数年非常に力を入れている分野です。今後は、妊活相談プログラムの導入に加え、女性だけではなく男性のライフステージ別の健康対策として、男性更年期もテーマアップする予定です。また、平均年齢がますます上昇していく中で、従業員一人ひとりの健康意識の醸成・自律的な行動促進も重要なテーマです。今後もGrowbaseを活用して、健康情報の啓蒙や、医療職との相談対応の促進に取り組んでいきたいと考えています。」

――本日は、ありがとうございました。

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