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健康管理士一般指導員とは?上位資格や健康管理能力検定とどう違う?

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健康管理士には、一般指導員と上級指導員、統括指導員の3つの種類があります。受験によって資格を取得できるのはこのうち「一般指導員」です。では、上級指導員や似た資格である健康管理能力検定とはどう違うのでしょうか。今回は、健康管理士一般指導員について、似た資格との違いや資格取得の流れを説明します。

健康管理士一般指導員とは

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健康管理士一般指導員とは、いわゆる健康管理や予防医学のスペシャリストを指します。特に、生活習慣病をはじめとする様々な疾患、老化に伴う生活困難などを予防・改善するため、日常生活を適切に管理する助言を行うのが主な業務です。例えば、以下のような助言を行うことができます。

  • 生活習慣、身体づくり、環境づくりのためのプランを立てる
  • 健康保持・増進に関わる正しい知識の普及をはかる
  • 日常生活の中で、健康管理に注意する
  • 企業や自治体、家庭で人々の健康を守り、正しい予防医学の知識を普及する

糖尿病や高血圧、がんなどの生活習慣病が増えるにつれて医療費が増加し続ける現代、予防医学や健康管理についての正しい知識が普及し、国民一人ひとりが意識的に健康管理を行っていくことが重要です。そのため、健康管理士一般指導員の資格が創設され、健康管理や予防医学に関する知識と意識を持ったスペシャリストが求められています。

「予防医学」では、病気が発見されてからではなく、「生活習慣や環境を整えて、病気になりにくく健康な身体づくりをしておこう」と考えます。健康管理士一般指導員は、こうした予防医学の考え方をもとに、栄養バランスのとれた食事や適度な運動、規則正しい生活リズムなどその人の心身に合わせた総合的な健康指導を行い、健康な身体づくりのアドバイスをします。

健康管理士一般指導員の取得がおすすめな人

健康管理士一般指導員の取得がおすすめなのは、例えば以下のような人です。

  • 自分や身近な人、地域の健康を維持・増進したい
  • 顧客とのコミュニケーションのため、心身の健康管理について正しい知識を得たい
  • 健康経営に活かしたい

特に、近年注目されている健康経営のためには、従業員の健康管理が欠かせません。人事や総務の担当者、経営者などが健康管理士一般指導員の資格を取得し、予防医学や健康管理について正しい知識を持つことは、従業員の健康管理にとって非常に有益です。

健康経営アドバイザーなどの専門家と話す際にも、知識があるとないとでは大きな差があります。予防医学や健康管理についてある程度の知識を持っておけば、どれが本当に自社にとって必要なことか判断しやすくなるでしょう。

健康管理士一般指導員に似た資格との違い

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健康管理士一般指導員の上位資格として「上級指導員」が、似た資格として「健康管理能力検定1級(健康リズムプロフェッショナル)」があります。ここでは、健康管理士一般指導員と上位資格、似た資格との違いをご紹介します。

上級指導員との違い

健康管理士一般指導員の上位資格として、「健康管理士上級指導員」があります。上級指導員の資格は直接受験して取得するわけではなく、健康管理士一般指導員の試験に合格した上で、下記の要件を満たすことで取得できます

  • 健康管理能力検定1級に合格している
  • 取得単位数が50単位以上である

健康管理士上級指導員にランクアップすると、周囲からの信頼が得られ、自らも健康管理や予防医学に関してより深い知識を得られたことで自信が高まるでしょう。もちろんそうした精神的なメリットばかりではなく、「日本成人病予防協会認定講師」の受験資格が得られるという実務的なメリットもあります。認定講師になると、同協会から健康講演会や健康講座の講師依頼を受けることもあります。

単位とは、健康管理士一般指導員の資格取得後に得られる様々な研修問題、セミナー、講座などを受けることで得られるものです。具体的には、以下の方法で単位を取得できます。

  • 健康に関する最新情報をまとめた総務省認証学術刊行物「ほすぴ」の研修問題提出(1単位)
  • 健康学習セミナー(1単位
  • 能力開発講座(3単位)
  • ステップアップ講座(2単位)
  • ハイレベル講座(10単位)
  • 再スタート講習(5単位)
  • 食育セミナー(1単位)

各種セミナーや講座は食育セミナーを除いて有料ですが、一般の方も参加できる健康学習セミナーは、健康管理士一般指導員や資格取得講座の受講生であれば割引価格で受けられます。また、取得単位数が100以上になるとさらに上位の資格である「統括指導員」にグレードアップします。 

健康管理能力検定1級との違い

健康管理士一般指導員と似た資格に、「健康管理能力検定1級」があります。これらの資格は同じ試験で受験できますが、合格基準が異なる別の資格であり、健康管理能力検定1級の方がより厳しい合格基準をクリアしなくてはなりません。なお、両方の資格を持っておらず、初めての受験で健康管理能力検定1級の合格基準を満たした場合、両方の資格に合格したことが認められます。

健康管理士・健康管理能力検定のいずれも「日本成人病予防協会」が認定する資格ですが、健康管理能力検定はさらに文部科学省の後援を受けています。また、いずれも健康管理や予防医学に関する正しい知識を持っていることを証明する資格ですが、特に健康管理検定1級は別名「健康リズムプロフェッショナル」と呼ばれているように、健康リズムに関する知識もベースとしていることが特徴です。

健康管理能力検定1級は健康管理士とは別の資格ですが、健康管理士一般指導員から上位資格へランクアップするために必要な資格でもあります。健康管理士上級指導員や統括指導員を目指すなら、健康管理能力検定1級も併せて取得しておきましょう。

健康管理士一般指導員を取得する流れ

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ここでは、健康管理士一般指導員の資格を取得する流れについて説明します。

養成校に通うか、講座を受講する

まず、健康管理士養成校に通うか、受験対策講座を受講して、必要な知識を取得します。健康管理士養成指定校は全国48の大学や短期大学、専門学校のカリキュラムにありますので、学生の場合は学校で知識の習得から受験まですることも可能です。その他の場合は、受験対策講座に申し込みましょう。

受験対策講座は6冊のテキストに加え、月1回のペースで3冊の添削問題集と1冊の総合受験対策問題集が送られてくる通信講座なため、通常、約4ヶ月の期間で修了します。ただし、マイページ登録をすれば学習期間を延長できますので、日々の業務が忙しくて学習の時間がなかなかとれない社会人の場合は、学習期間を延長して自分のペースで受講できます。

だいたい70%以上の人が1年以内に通信講座を修了していますので、コツコツ学習すればきちんと修了できるでしょう。3冊の「添削問題集」は6冊のテキストの中から答えを探して記述し、書き込むことでテキストを理解していく方式です。最後の「総合受験対策問題集」は過去問題集となっていますので、本試験と同様の内容を体験できます。

また、必要に応じてオプション講座を受講することができます。オプション講座には「養成講座」と「合格対策講座」の2種類があり、それぞれ以下のような目的で開催されます。

  • 養成講座…通信講座だけでは不安な人や、講座の理解度をより深めたい人向け
  • 合格対策講座…絶対に試験に合格したい人向け

養成講座も合格対策講座も通学形式で行われ、養成講座は全2日間(10:00~17:00)、合格対策講座は全1日間(13:00~17:00)です。通信講座だけでは不安だという人は、オプション講座を受講することでモチベーションを高めたり、同じ受講者と接することで試験の雰囲気を感じたりできるでしょう。

なお、受験方法がよくわからない、質問をしたいという場合は無料説明会が全国各地のほか、オンラインでも開催されています。まずは、資格取得説明会に参加して疑問を解消してから取得に臨んでみてはいかがでしょうか。

資格取得説明会公式ページはこちら

認定試験を受ける

通信講座やオプション講座を受講し終えたら、資格認定試験に受験申し込みを行い、実際に受験します。通信講座の受講が終わっていれば、試験で不合格になったとしても、合格するまで何度でも受験可能です。ただし、受験料(税込6,600円)は毎回かかりますので、注意しましょう。

試験に合格したら、日本成人病予防協会の賛助会員に入会し、資格の登録を行って資格取得となります。そのまま一般指導員として活躍するのも良いですし、さらに上位資格である上級指導員や統括指導員を目指すのも良いでしょう。

教育訓練給付制度が使える

健康管理士一般指導員の受験対策講座は「一般教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定講座」に認定されているため、以下の条件を満たしていればハローワーク(公共職業安定所)から通信講座受講料の20%の支給を受けられます

  • 初回利用…雇用保険加入期間が通算1年以上
  • 2回目以降…前回の利用から、受講開始日までの雇用保険加入期間が通算3年以上

受験対策講座は1回受験すればその後、資格取得まで何回でも試験を受験できるため、2回目以降に通信講座を受講することはあまりないかもしれませんが、知っておくと便利でしょう。もし、初回の受験で雇用保険に1年以上の加入があれば、教育訓練給付制度を利用してお得に受験するのがおすすめです。

健康管理士一般指導員に合格するためのポイント

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最後に、健康管理士一般指導員に合格するためのポイントを3つ紹介します。

講座と問題集を完璧にする

養成校に通う時間がない人は、通信講座を受講する必要があります。通信講座ではテキスト6冊に加え、月に1冊ずつ添削問題集と総合受験対策問題集が送られてきますので、まずはこれらの問題集を完璧にしましょう。添削問題集が返送されたら、間違っていたところや抜けていたところを復習します

また、総合受験対策問題集はコピーして何度か使うと良いでしょう。添削問題集も同様に、コピーして何度も書き込むことで覚える方法もあります。後述しますが、テキストの範囲は広いため、要点を絞り込める添削問題集や過去問は非常に重要です。まず、これらの問題集の内容を完璧に覚えることを目標としましょう。

範囲が広いので、取りこぼさないよう学習する

健康管理士一般指導員は身体の健康だけでなく、心の健康や環境管理についても学ぶ必要があります。前述のようにテキストは6冊あり、それぞれ以下のような範囲を学びます。

  • テキスト1…健康管理学(健康管理についての概論、データ、医療施設などを学ぶ)
  • テキスト2…生活習慣病の基礎知識(個々の生活習慣病について詳しく学ぶ)
  • テキスト3…心の健康管理(メンタルヘルスについて学ぶ)
  • テキスト4…生活を守る栄養学(健康管理に必要な栄養の知識について学ぶ)
  • テキスト5…生活環境と健康(地球環境や生活環境と健康について学ぶ)
  • テキスト6…体を守る健康知識(運動や介護、東洋医学などについて学ぶ)

このように、学ぶ範囲は多岐にわたっています。テキストそのものはそれほど分厚いものではありませんが、それゆえに取りこぼしのない学習が重要です。添削問題集に載っていない部分から出題されてもある程度対応できるよう、テキストは隅から隅までしっかり読み込みましょう。

認定試験は何度でも受験可能

万が一講座を受講した後で試験に不合格だった場合、受験料は都度かかるものの、講座を再受講しなくても再び受験できます。そのため、もし試験に合格できなかった場合は、テキストを読み返したりコピーしておいた添削問題集を再度解き直したりして、抜けていたところを勉強し直し、再度受験すると良いでしょう。

健康管理士一般指導員は教育訓練給付制度が受けられる。必要に応じて取得しよう

健康管理士一般指導員は、心身両面から従業員の健康管理を行う人事や総務の担当者などにとって非常に役立つ資格と言えます。健康経営に活かしたり、顧客とのコミュニケーションを取ったりするのにも有用です。特に、健康管理士一般指導員はハローワークで申請すれば教育訓練給付制度の利用もできますので、上手に使って受験しましょう。

従業員の健康管理を行うためには、「Growbase(旧:ヘルスサポートシステム)」などのクラウド型健康管理システムを使って業務効率化するとよりスムーズです。健康管理士一般指導員の資格を健康経営や従業員の心身両面の管理に活かしたい場合は、ぜひGrowbaseを使ってより効率的に、かつ効果的に行うことを検討してみてください。

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