1分でわかる!Growbaseサービス資料

資料請求フォームはこちら

健康に関するお役立ちブログ

  1. クラウド型健康管理システムGrowbase
  2. 健康に関するお役立ちブログ

健康診断の勘定科目はどうなる?仕訳と経費にするための条件とは

法人の場合も個人事業主の場合も、年に一度は従業員に健康診断を受けさせる義務があります。人事・総務部にとっては健康診断を受けてもらうことが大きな役目となりますが、健康診断後の健診データを管理するだけで終わりではありません。健康診断の費用を精算する必要があります。

義務となっている健康診断の勘定科目は、どのようになるのでしょうか。この記事では、経費になるのかどうかや仕訳について解説いたします。新しく人事・総務部に配属された担当者の方も、ぜひご一読ください。

健康診断の勘定科目は「福利厚生費」

健康診断の勘定科目は、原則「福利厚生費」です。従業員の心身の健康を守る一環として、健康診断は法定外福利厚生に分類されます。

健康診断の仕訳

仕訳自体は簡単で、例としては次のようになります。

例)従業員の健康診断費用30万円を医療機関に支払ったとき

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
福利厚生費 300,000 現金 300,000
借方科目に「福利厚生費」、貸方科目には「現金」などが入ります。また、従業員の人間ドック費用も、企業が受診を指定した場合は、健康診断と同様に福利厚生として扱われます。

健康診断の費用を経費にするための条件

健康診断の勘定科目は原則「福利厚生費」、つまり経費となりますが、健康診断の費用を経費にするためには次の2つの条件があります。

  • 従業員全員が健康診断を受けること(一定の年齢制限は可)
  • 常識の範囲内の費用であること

よって、役員のみに実施される健康診断(人間ドック含む)の料金、宿泊付きの高額な人間ドックの料金では、給与や役員報酬として扱われ、所得税が課税されます。たとえ従業員と役員が健康診断を受けていても、診断項目に差をつけると福利厚生費ではなく、給与とみなされ課税対象となるのです

経費として計上できないケースは他にもあり、がん検診などで高額な費用がかかった場合も経費ではなく、自己負担となります。なお、従業員全員が健康診断を受けることは原則ですが、一定の年齢制限を設けることは認可されています。

健康診断の消費税

福利厚生費である健康診断の費用は消費税がかかり、現在では10%が課税されます(2021年7月時点)。

個人事業主の健康診断は経費になるのか

個人事業主の健康診断は、原則経費になりません。法人と違って健康診断が義務付けられていない個人事業主の場合、自身のための健康診断とみなされるため経費にはできないのです。また、青色事業専従者の家族の健康診断費用も経費にならないため注意しましょう。

ただし、個人事業主が従業員を雇っている場合は、経費として計上できます。

個人事業主の健康診断の勘定項目と仕訳

上記のように個人事業主が従業員を雇っているときは、法人と同じく、勘定科目が「福利厚生費」となります。仕訳の例は次の通りです。

例)従業員の健康診断費用5万円を医療機関に支払ったとき

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
福利厚生費 50,000 現金 50,000

また、個人事業主および青色事業専従者の健康診断は経費にはならないため、勘定項目は「事業主貸」です。事業用の口座から個人的な費用を捻出したことを示します

個人事業主が自身の健康診断費用を事業用の口座から支払ったときの仕訳は、以下のようになります。

例)個人事業主自身の健康診断費用1万円を事業用の口座から支払ったとき

借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
事業主貸 10,000 現金 10,000

医療費控除にできるのか

医療費控除は、医療行為が対象となります。したがって、個人事業主が確定申告の際に申請をしても、健康状態を確認することが目的の健康診断は医療行為として認められず、医療費控除にはなりません。

しかし、健康診断で病気が見つかり、治療を受けたときは健康診断も医療行為の一環として認められ、医療費控除の対象となります。

会社の健康診断の勘定項目を「福利厚生費」にするために

健康診断費用を福利厚生として経費にするには、「全社員が同じ診断項目で適正な価格の健康診断を受ける」ことが条件です。法律上、健康診断を受けさせる義務もある法人は、健康診断を受けていない社員がいると、安全配慮義務違反として責任を負わされます。そのため、健康診断の受診状況を把握する必要があります。

企業の健康管理に特化したクラウド型健康管理システム「Growbase(旧:ヘルスサポートシステム)」は、ペーパーレスで健診結果を一元管理できることが大きなメリットになっていますが、実は健康診断の受診状況も簡単に管理ができる、利便性の高いサービスです。

システム内には特定の従業員のみに向けて送れる機能と自由なメールテンプレートの作成ができる機能があり、いちいちメーラーを立ち上げてメールを1通1通送る手間が省けます。もちろん、健診結果も数クリックでまとめられて、業務がより快適で効率的に。再検査などの受診勧奨も手間なく行え、会社の健康経営推進に大きく役立ちます。

Growbaseを導入することにより、健康管理業務にかかる時間や工数を削減することが可能です。組織全体の健康課題を可視化することで、早めのフォローを実施しやすくなります。

また、使いやすいUIと自由度の高い機能を備えており、個別・一括メール配信、面談記録、受診勧奨、部下状況、特殊健康診断の業務歴調査と管理、健診データ一元化、各種帳票出力(労基報告など)、ストレスチェック、長時間労働管理などの機能が充実しています。

以下で、Growbaseの詳細をご確認ください。

クラウド型健康管理システム「Growbase(グロウベース)」の詳細はこちら

まとめ

企業における健康診断の勘定科目は、原則「福利厚生費」です。そもそも福利厚生は、企業が従業員に対して提供する、給与以外のサービスのことを指します。

健康診断費用を経費にするための条件にあったように、全社員が対象でなければ「福利厚生」とは言えません。全社員平等に健康診断を受けてもらい、「福利厚生」が充実した会社を目指していきましょう。

紙での健康診断運用を変えたい、
健康経営を目指しているご担当者さまへ

ウェルネス・コミュニケーションズでは、健診データをはじめとする社員の健康情報を一元管理することで企業と働く人の健康をサポートするクラウド型健康管理システム「Growbase」を提供しています。

企業毎に抱える課題はことなりますが、多くのご担当者さまも「何から始めていいかわからない」というのが現状です。

1,700社以上の導入実績のノウハウが詰まった資料を提供しております。ぜひ参考にしていただき、お役立ていただければと思います。

クラウド型健康管理システム

「Growbase」が1分でわかる
資料プレゼント

執筆者:Growbase編集部

関連記事

健康診断費用は会社負担?追加検査の負担や受診時間分の賃金の必要性

健康診断に消費税はかかる?医療費控除や勘定科目についても解説

年に一度行われる会社の健康診断の費用は、多くの場合で会社が負担していることでしょう。人事・総務部の担当者の皆さんが健康診断費用の精算を行うとき、消費税はかかるのかと迷ったことはありませんか。この記事では、健康診断に消費税はかかるのか、医療費控除は適用されるのか、勘定科目はどれになるのかを解説いたします。
健康診断費用は会社負担?追加検査の負担や受診時間分の賃金の必要性

生理のときに健康診断は受けられる?受診できる検査や対策を徹底解説

「生理」と健康診断受診日が被ってしまうとき、健康診断を受けてもいいのか、生理日を避けた場合はいつから健康診断が受けられるようになるのかという疑問は、女性なら一度は抱えるものです。ここでは、健康診断を控える女性や、新しく人事・総務部に配属された方への適切な対応についてご紹介します。
健康診断費用は会社負担?追加検査の負担や受診時間分の賃金の必要性

健康診断費用は会社負担?追加検査の負担や受診時間分の賃金の必要性

1年以内に1回、従業員に健康診断を受けさせることは会社の義務です。この記事では、健康診断が会社負担となるのかどうか、定期健康診断以外の検査は会社負担になるのかなど、会社における健康診断費用の扱いについてご紹介します。新しく人事・総務部に配属された担当者の方も、ご参考にしてください。