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健康に関するお役立ちブログ

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メンタルヘルス・マネジメント検定の概要や難易度、活用方法、過去問などを解説

近年、多くの企業において、ハラスメントやうつ病などのリスクが高まっており、メンタルヘルス・マネジメントの重要度が高まっています。メンタルヘルス・マネジメントを適切に実施するためには、一定の知識が必要です。そのため、メンタルヘルス・マネジメント検定を受講する方も増えています。

しかし、実際に受検する場合には、どのような出題傾向で、どの程度の難易度なのかが気になるところでしょう。そこで今回は、メンタルヘルス・マネジメント検定の概要や難易度、活用方法、過去問などをご紹介します。

メンタルヘルス・マネジメント検定とは

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大阪商工会議所が主催するメンタルヘルス・マネジメント検定は、産業精神保健に焦点を当てた試験です。働く人々の心の不調を未然に防ぎ、活気ある職場環境を構築するために、各個人が自身の職務に応じて必要なメンタルヘルスケアの知識と対処方法を身につけることが目的とされています。

検定にはIII種(セルフケアコース)、II種(ラインケアコース)、I種(マスターコース)の3つの異なるコースが存在し、それぞれが異なる職場の役割に対応している点が特徴です。試験は年2回、全国15都市の指定会場で一斉に実施されます。

また、企業等が任意に試験の日時・場所を設定し実施する「団体特別試験」もあります。試験の内容は公式テキストに準拠しており、試験問題は選択問題と論述問題の2部構成です。試験時間はコースにより異なりますが、一般的には2時間から3時間程度で実施されます。

メンタルヘルス・マネジメント検定を通じて、受験者はメンタルヘルス不調への対処法や予防策に関する基礎知識を習得することが可能です。なお、本年度の募集要項や試験日は、以下のHPから確認できます。

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定試験/大阪商工会議所

心理相談員との違い

メンタルヘルス・マネジメント検定と心理相談員は、どちらも心の健康に関連する役割を果たす資格ですが、それぞれが異なる側面をカバーしています。

心理相談員とは、個人の相談対応を行う専門家です。職務範囲としては、心理的な問題への直接対処、カウンセリングやアドバイスの提供、個人の心の健康サポートなどが含まれます。

これに対して、メンタルヘルス・マネジメント検定は、企業規模で抱えるメンタルヘルスの問題解決も行う点が違いです。上司として部下への対応法や部署内でのハラスメントに対する助言、メンタルヘルス研修の対応なども含まれます。

つまり、心理相談員は個人に焦点を当て、メンタルヘルス・マネジメント検定は職場全体をサポートする点が違いといえるでしょう。

産業カウンセラーとの違い

産業カウンセラーとは、企業や他の組織で働く人々の心の健康に心理的な手法でアプローチし、彼らが自己解決できるようにサポートする役割を果たす専門家です。産業カウンセラーの資格は、企業の従業員に対する具体的なカウンセリング方法の学習に焦点を当てています。

一方、メンタルヘルス・マネジメント検定は、職場全体で心の健康を保護するための知識を習得し、一定水準に到達していることを検証するものです。つまり、メンタルヘルス・マネジメント検定は知識中心であり、対照的に産業カウンセラーは実践的な心理的サポートを提供する資格といえるでしょう。

メンタルヘルス・マネジメント検定合格後の活用方法

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メンタルヘルス・マネジメント検定に合格することにより、さまざまなシーンで活躍できるようになるでしょう。ここでは、メンタルヘルス・マネジメント検定合格後の活用方法をご紹介します。

職場のメンタルヘルス・マネジメント

メンタルヘルス・マネジメント検定に合格した方は、学んだ知識を活かして職場の評価や改善方法、労働者への配慮方法を実践し、より快適なコミュニケーションや活気のある組織の構築に貢献できる可能性があります。また、衛生委員会に参加する際にも、メンタルヘルスに詳しい人材のほうが高い成果を得られるでしょう。

職場の環境改善

メンタルヘルスの不調を改善することは、生産性や労働環境の向上につながります。そのため、メンタルヘルス・マネジメント検定の合格者は、働きやすい環境を整え、問題を抱えている従業員をフォローすることが可能です。

自身のメンタルヘルス・マネジメント

取得した知識を活用して、自分自身のメンタルヘルスケアも実施できます。定期的なセルフケアやストレスの蓄積を防ぐことが可能です。

キャリアアップ

メンタルヘルス・マネジメントの知識を持つことにより、管理者としての評価を高める一因にもなりえるでしょう。そのため合格者は、積極的にキャリアアップを目指せるようになります。

メンタルヘルス・マネジメント検定の種類は3つ

メンタルヘルス・マネジメント検定は、以下の3種類に分類され、それぞれ出題傾向や難易度も異なる点が特徴です。

・Ⅲ種(セルフケアコース)
・Ⅱ種(ラインケアコース)
・Ⅰ種(マスターコース)

ここでは、各コースの内容をご紹介します。

Ⅲ種(セルフケアコース)

Ⅲ種は、個々の労働者が自分自身のメンタルヘルスを管理するための知識とスキルを確認する検定です。ストレスやメンタルヘルスに関する基礎知識、セルフケアの重要性、ストレスへの気づき方、ストレスへの対処や軽減の方法、社内外資源の活用などが含まれます。

試験はマークシート方式で、試験時間は2時間、50問が出題され、70%以上の正答率で合格です。

Ⅱ種(ラインケアコース)

Ⅱ種は管理職向けの検定で、自分が統括しているチームのメンタルヘルスケアについてのスキルを判定します。また、心の不調をきたしたメンバーが発生した場合の対応力についても問われている点が特徴です。

試験はマークシート方式で、試験時間は2時間、70%以上の正答率で合格です。

Ⅰ種(マスターコース)

Ⅰ種は、企業の人事労務管理スタッフや経営幹部を対象とし、社内のメンタルヘルス対策の推進を目標とした検定です。企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性、メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割などが出題されます。

試験は2時間の選択問題と1時間の論述問題に分かれており、総合的に判定されるため、明確に○点以上、○%以上で合格という基準は設けられていません。

メンタルヘルス・マネジメント検定の合格率

近年における、メンタルヘルス・マネジメント検定の合格率は以下のとおりです。

・Ⅲ種(セルフケアコース)
第33回:69.4%
第32回:64.4%
第31回:71.2%
直近3回の平均合格率:68.6%

・Ⅱ種(ラインケアコース)
第33回:58.2%
第32回:69.8%
第31回:46.4%
直近3回の平均合格率:58.5%

・Ⅰ種(マスターコース)
第33回:17.6%
第31回:19.8%
第29回:21.3%
直近3回の平均合格率:19.4%

以上の結果より、Ⅰ種が最も難易度が高く、Ⅲ種は合格しやすいといえます。ただし、各コースの難易度は受検者の知識や経験によるため、個々にとっての難易度は異なる場合があるため注意しましょう。

試験の準備には十分な時間を確保し、適切な学習資料を使用するのがおすすめです。

メンタルヘルス・マネジメント検定の出題傾向と勉強法

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メンタルヘルス・マネジメント検定を受検する方は、コースごとに対策が必要です。ここでは、メンタルヘルス・マネジメント検定の出題傾向と勉強法をご紹介します。

メンタルヘルス・マネジメント検定の出題傾向

メンタルヘルス・マネジメント検定の出題傾向は、試験の種類により異なります。各種類の出題傾向は、以下のとおりです。

Ⅲ種(セルフケアコース)の出題傾向

一般社員向けの、組織で働く従業員自らのメンタルヘルス対策の推進をする知識を確認するための試験。
出題内容は以下のとおりです。

・メンタルヘルスケアの意義
・ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
・セルフケアの重要性
・ストレスへの気づき方
・ストレスへの対処、軽減の方法

Ⅱ種(ラインケアコース)の出題傾向


管理監督者向けの、自分と部下のメンタルヘルス・マネジメントのため知識習得と対策推進をサポートする知識を確認するための試験。出題内容は以下のとおりです。

・メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
・ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識

Ⅰ種(マスターコース)の出題傾向

人事労務担当者、管理職、産業保健スタッフ向けに、職場のメンタルヘルスケア推進のため必要な知識・方法・理解度を問う試験。出題内容は以下のとおりです。

・企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
・メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割

これらのコースはそれぞれ異なる対象者と目的を持っています。Ⅲ種は一般社員が自身のメンタルヘルスを管理するための知識を、Ⅱ種は管理監督者が自身と部下のメンタルヘルスを管理するための知識を、そしてⅠ種は人事労務担当者や管理職が職場全体のメンタルヘルスを管理するための知識を試すものです。それぞれのコースで求められる知識の範囲と深さが異なります。

メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強法

メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強法は、独学と通信講座の受講という2つの方法が一般的です。ここでは、それぞれの内容を確認しておきましょう。

独学
独学の場合、公式テキストと過去問題集を使用して勉強を進めることが推奨されています。これらを何度も見直すことが、合格への近道でしょう。

Ⅲ種は独学でも取得可能ですが、Ⅰ種やⅡ種になると独学だけでは難しいと感じる方もいるようです。Ⅱ種の場合、幅を持たせて30時間~50時間もあれば確実に受かるといわれています。

一般的には1週間で受かる程度の勉強時間ですが、余裕を持って2~3週間程度前からはじめましょう。

通信講座の受講

モチベーション維持が不安という方は、添削指導や講師による質問回答サービスが受けられる通信講座がおすすめです。リアルな講座ではないため、仕事をしながらでも受講しやすいでしょう。ただし、独学にくらべ費用が割高になる点がデメリットです。

メンタルヘルス・マネジメント検定の過去問

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メンタルヘルス・マネジメント検定を受検する前には、過去問を解いておくことが基本です。ここでは、各コースの過去問の事例をご紹介します。

Ⅲ種(セルフケアコース)の過去問事例

Q:厚生労働省が5年おきに実施している「労働者健康状況調査」(2007年)の結果で、「仕事や職業生活に関する強い不安、悩みストレスがある」と回答した労働者が挙げた原因のうち、男性で最も多かったものを次の中から一つだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

1事故や災害の経験
2仕事の質の問題
3雇用の安定性の問題
4仕事への適性の問題

正解:2

「労働者健康状況調査」(2007年)で男性の最も多かった原因は「仕事の質の問題」、2番目が「職場の人間関係の問題」、3番目が「仕事の量の問題」。女性で最も多かったのは「職場の人間関係の問題」です。なお「仕事への適性の問題」は10項目中7番目、「雇用の安定性の問題」が8番目、「事故や災害の経験」は10項目中もっとも少ない結果でした。

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト III種 セルフケアコース/Amazon

Ⅱ種(ラインケアコース)の過去問事例

Q:職場環境などの改善に関する次の記述のうち、最も不適切なものを一つだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

1人事労務管理スタッフは、管理監督者だけでは解決できない職場配置、人事異動、職場の組織などが健康に及ぼしている具体的な影響を把握する必要がある。

2職場環境などの改善を行う際には、専門家による職場改善方法に関する教育や指導だけでは不十分であり、現場の労働者自身による改善提案が重要である。

3働きやすい職場づくりのために良好事例から学んで対策を進めることは、ストレスを軽減する「仕事の要求‐コントロール‐支援モデル」として、最近注目されている。

4管理監督者がすぐに検討できる内容としては、作業レイアウトの改善、勤務スケジュールの改善、過大な負担の軽減、休憩時間の確保などがある。

A:3

1:○
人事労務管理スタッフは、管理監督者だけでは解決できない職場配置、人事異動、職場の組織等の人事労務管理上のシステムが健康に及ぼしている具体的な影響を把握し、労働時間等の労働条件の具体的改善および適正配置に配慮する必要あり

2:○
職場環境などの改善を行う際には、専門家による職場改善の方法に関する知識の伝達だけでは十分ではなく、現場の労働者自身による改善提案が重要

3:×
働きやすい職場づくりのため、良好事例から学んで対策を進めることはストレスを軽減する手法として効果的であるが、「仕事の要求-コントロール-支援モデル」は、要求度が高く支援とコントロールが低いときに最もストレスが高くなるというストレスモデルの一つであり、職場環境改善のモデルではない

4:○
管理監督者が行う職場環境改善は、作業環境、作業方法、労働者の心身の疲労の回復を図るための施設および設備等、職場生活で必要となる施設および設備等、労働時間、仕事の量と質、職場内のハラスメント(パワハラやセクハラなど)を含む職場の人間関係、職場の組織および人事労務管理体制、職場の文化や風土など

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト Ⅱ種 ラインケアコース/Amazon

Ⅰ種(マスターコース)の過去問事例

次の記述のうち、適切と思われるものは○、不適切と思われるものは×を付けなさい。

Q1:「労働者健康状況調査」(厚生労働省、2002年)の調査結果によると、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスの原因は、男女あわせた全体で「職場の人間関係の問題」が最も多い。

Q2:1999年9月に「心理的負荷による精神障害に係る業務上外の判断指針」が公表されてから、精神疾患の労災請求は一気に急増した。

A1:○
男女あわせた全体では「職場の人間関係の問題」が最も多い。なお、2002年の調査では、男性の1位は「会社の将来性の問題」であり、2007年の調査では「仕事の質の問題」。また、女性の1位は、2002年、2007年とも「職場の人間関係の問題」

A2:○
1999年を境に、精神疾患による労災(労働災害)の請求件数が急増。近年は、自殺による請求の件数を大きく上回っている

参考:メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト I種 マスターコース/Amazon

まとめ

メンタルヘルス・マネジメント検定は、近年多くの企業で活用できるスキルが得られる検定です。以下3種類のコースがあり、出題傾向や難易度もそれぞれ異なります。

・Ⅲ種(セルフケアコース)
・Ⅱ種(ラインケアコース)
・Ⅰ種(マスターコース)

独学、または通信講座で勉強し、過去問にチャレンジしてから受検するのがおすすめです。ぜひ、社内のメンタルヘルス・マネジメントに活用してください。

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<監修者プロフィール>
医師、公認心理師、産業医:大西良佳
prof_ohnishi 

医学博士、麻酔科医、上級睡眠健康指導士、セルフケアアドバイザー
北海道大学卒業後、救急・在宅医療・麻酔・緩和ケア・米国留学・公衆衛生大学院など幅広い経験からメディア監修、執筆、講演などの情報発信を行う。
現在はウェルビーイングな社会の実現に向けて合同会社ウェルビーイング経営を起業し、睡眠・運動・心理・食に関するセルフケアや女性のキャリアに関する講演や医療監修も行っている。

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